オペ管「リゴレット」(演奏会形式)
ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団の第41回定期演奏会として、ヴェルディの「リゴレット」が演奏会形式で取り上げられた。指揮は、今年度から山下一史の後を次いで首席に就任した韓国人のチャン・ユンスン。
オーケストラの定期演奏会なので、まずは管弦楽から。ヴェルディの作品は、びわ湖ホールが積極的に取り上げてきたので比較的たくさんの作品に接しているが、今日はとてもオーケストラが軽やかだった。これは、編成やホール、作品などにもよるが、ヴェルディというイメージよりもロッシーニと言ってもよい雰囲気を持っている。それは決してマイナスではなく、この陰惨なドラマを浮き浮きとした明るさでもって進めたし、歌を引き立たせる役割を果たした。この指揮者はなかなか注目してもよい人かもしれない。
歌では、題名役の田中勉さんが抜きん出て素晴らしい。声量はもちろん、感情表現なども含めてベテランの存在感を示した。
ジルダの松下美奈子さんも若いが素晴らしいソプラノである。清潔感のある歌い方と、オーケストラに負けない張りのある声の持ち主である。コロラトゥーラなど正確に歌おうとするためか固い感じがするが、舞台経験を重ねられればきっとよい歌手になられると思う。
公爵の小餅谷さんはやや不調か。といってもベストの状態は存じ上げないのだが。この歌の一番の聴かせどころである女心の歌(風の中の羽のように~)を歌っても、まったく拍手すらおきないのは、かわいそうですらあるが、完全に前の2人に食われた感じである。ただ、この曲がずばっと決まらないと、何か損をしたような気になるのも確かである。
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